新作出す度、話題騒然。
「ヒトラーに共感する」とのバカな爆弾発言で、今年カンヌ国際映画祭から出禁を食らった
ラース・フォン・トリアー監督最新作
キルスティン・ダンスト主演と聞いてうわっとなったのですが行ってきました
試写にて鑑賞。
※下の点数の後、注意書き以降がネタバレです
オープニングはキルスティンの恐ろしげな顔つきのドアップからin
その後、予告篇で観た8分間のセリフなし
ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」曲のみの映像が流れる。
ああ、またその手法、、、、と思いながらも
何か意味があとあとあるのだろうと凝視。
幻想的で、アートな映像美はフォントリアーの得意とするところ。
キルスティンの姉が、前作「アンチクライスト」で主演だったシャルロット・ゲンズブール。
まず言わせて。
この姉妹、髪の色から顔の輪郭からあまりに似てなさすぎ〜!
(ってつっこみはなしにしましょう)
その夫、金持ちの天文学者に「24」のイメージ強すぎなキーファー・サザーランド。
左端にいるのはドイツ俳優、ウド・キア!(怪しい顔して出番ちょこっとで残念!)
シャーロット・ランプリングは母親役。またもやいい味!
式に一人結婚に反対しあからさまな態度で空気を最悪のものにする。
英グラマー誌が行った読者投票「2011年最もセクシーな男トップ50」で
第7位に選ばれたスウェーデン出身のアレクサンダー・スカルスガルドが、父ステランと親子共演。
ゴージャスな結婚式で一番幸せの絶頂にいるはずのヒロインとその姉と家族の姿を通して、
恐怖や絶望に追いつめられた人間の心理状態を描く。
しだいに漂いはじめる不協和音
6/10(67点)
姉クレアと、その夫ジョンの豪華な邸宅で盛大な結婚パーティーを行うジャスティン。伴侶となるマイケルと共に皆に祝福されて幸せなはずのジャスティンは、 ある種の空しさに駆られていた。そして、巨大な惑星メランコリアが地球に向けて近づいていることを知り、焦燥や絶望ではなく、何故か、心が軽くなっていく 感覚を覚える。だがそれは同時に、メランコリアが世界の終わりをもたらすことをも意味していた──。
ネタバレあり感想
これまたカンヌでそうだったように賛否凄かったのも納得〜
観終えたあと、わたしはアリだなって思えた。
ストーリーは2部構成。Part1,の方は主人公ジャスティン。
結婚式だというのに、異様な空気につつまれていく。
段々このジャスティンが"フツウじゃない"ってことがわかるけど
姉夫婦がお金かけて一生懸命やってくれてるのにその態度?とか
やる気のないけだるい様子、こんな時にまで仕事を催促する上司にはすごいこといって
挙げ句の果て、夫マイケルへの愛情を拒否して他の男とのいきなりの野外セックスにはぽかーん。
上司も上司だけど思わずつっこみたくなるキルスティン=ジャスティンの行動に腹がたったり呆れたり。
その後、月光浴よろしく大きく輝く惑星の下で夜独り全裸でうっとり。
あらまぁ。
「精神科にみせないのか」とか思った程 観てて「あいかわらずこの監督、変」なんて
そんなわけで前半は文句言いたくなりながらも、なんとか観ていた。
父親の若い子といちゃつきぶり、母親の結婚への冷たい言葉や態度にはなんなんだろう?と思いながら。
それにしても前半パートはこんなに時間かけなくてもいいんじゃない?
惹き込まれていったのはPart2の「クレア」と題された姉のパート。
こんな妹でもどうにか受け入れようとして家に住まわせる。
そこからの展開は、天文学者である夫が「大丈夫だ」というにも関わらず
心配と恐怖は消えずに近づいてくる惑星、メランコリアについてネットで調べずにはいられない。
もしもの為に買っておいた薬を鍵のついた引き出しにしまっているところを
夫にみられて「さわらないでね!」なんて言ってるシーンから
後に起こる悲劇がもう想像ついてしまうけど。
針金で輪を作り、その輪が5分後に小さくなってる事を指して妻を安心させるキーファー演じる夫。
それが次みたときに大きくなってたら、ドーン!てな感じで巨大になってたら相当怖いなぁと思ってたら
やっぱりきました。そのくだりは面白いって言ったらおかしいけどリアルな感じがしてとても怖い。
外で望遠鏡をみてた夫は突然姿を消した。
天文学者のプライドと責任じゃないけど、その絶望感からというのもわかるけど
おまえが先に大事な妻と子おいてひとりで死ぬな〜と誰もがツッコミいれたくなるはず。
次第にそれまでのジャスティンの行動の原因が明らかになってくる。
冒頭のエピローグは彼女のみたもの。
それにしても最初は単にあたまがおかしい子な感じのジャスティンは覚悟決めてからは
急に予知能力者みたいに高貴にみえる不思議(笑)
ラストの光景
本当に美しくも恐ろしい恐怖の瞬間を描いていた。
もしあんな状況になったら観念するしかないんだろうし、でも大方の予想で最悪の事態に備えて
って今このネット社会、世界は大騒ぎになるだろうな。
子供がいるならあの方法で安心させてゲージに入るってすごくいいアイディアだと思った。
もう、愛する皆でああやって終わるしかないのかな。
絶望的エンディング。
こういうバッドエンド、それもしばらく音楽もないあとエンドロールが、、、、というので
なにこれ!で終わるか、ジーンとくるかはその人次第。
この結末、わたしは好きだな。スパッと終わった所も。
この惑星の映像美、ぜひ大きな劇場で鑑賞を
でもとにかく長いので お手洗いを先に済ませます様に!
MELANCHOLIA 2011年
デンマーク=スウェーデン=フランス=ドイツ=イタリア 135min
2月17日(金)より、ロードショー
そうそう、観ててまず最初感じたのが、キルスティンてこんなに胸あったっけ?ってこと。
で、ちょっと検証してみた。(余計なお世話)
英Elle誌のインタビューでキルスティンは、
「作品を観た観客が自身のセクシーな曲線美に見入ってしまうだろうことを確信して
いる」と語ってる。
「スタッフのみんなを信じていたし、照明がとってもきれいだったの。ワークアウトは特にしていなかったわ。
ごく自然な私の身体よ」。「身体の悩みはないわ。食べ過ぎたりしたこともないし、夏になれば痩せて冬になれば太るの。
あと、私ってすごく胸が大きいのよ。いつもは上手く隠しているから誰も気付かないけど」。
だって。
だけど、昔はこんなになくて
こうだったし、
その後はかなり垂れて
こうなったのは過去の写真みれば一目瞭然なんだけどね。
胸があるとそこばかり注目されるから難しい発言も。
スカちゃんみたいな天然に言われるならいいけど豊胸して言われても。
本作ではカンヌで主演女優賞受賞。
ご満悦
それにしても監督、女優脱がすの好きねー
フォントリアー作品では、ビョーク主演の「ダンサー・イン・ザ・ダーク」が一番好き
長くなっちゃったな、
最近また地震が各地で頻発してるけど、皆様楽しい週末を
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