ケイト・ブランシェットがアカデミー賞で主演女優賞受賞の
ウディ・アレン作品
基本的にアレン爺出てない方が好きとは以前も書いたかもだけど今回も監督&脚本のみ。
ニューヨークで、裕福な実業家の夫ハルとリッチな生活を送っていたエレガントな女性ジャスミン。
ハルが詐欺師だったため、逮捕され息子は出て行き、全てを失い今や酒と精神安定剤が手放せない。
庶民的なシングルマザーの異母姉妹である妹、ジンジャーの元に身を寄せるが、
そこには妹と結婚し一緒に住みたがってる男が。
そしてジャスミンはセレブ気分が抜けない。
今まで働いた事もなく優雅に暮らしてきたジャスミンはプライドも高く
仕事も男も選ぶので、こんなどん底の状況ではうまくいかない。
パーティーで知り合った独身のエリート外交官ドワイトに見初められ
ついに品良く金もありそうな男を見つけたと付き合い始めたジャスミンは、上流階級への返り咲きを夢見る
夫、ハルにはアレック・ボールドウィン
妹ジンジャーにサリー・ホーキンス、
ジンジャーの低俗な恋人、アルにボビー・カナヴェイル。
そしてやっと出逢ったリッチな男、ドワイトに
胡散臭くて最低男が板についてる、ピーター・サースガード。
今回も、騙すのか?はたまた珍しく騙されるのか? 笑
相変わらず、アレンのシニカルなブラックさが効いたコメディドラマ
セレブ人生から転落し、苦労知らずに生きて来た一人の女の破滅(再生はなし)
8/10(80点)
夫に養ってもらい何不自由なく暮らしてきたセレブ身分の人間が
ある日突然、貧乏生活になり、それまで鼻にもかけていなかった人間たちの世話になる。
人生の歯車が狂ってしまったことで、謙虚に慎ましくなる事も大事なのに
あくまで自分を貫き通しプライドは捨てない。
思いやりも忘れ、笑顔も幸せも、失っていく。
やがて全てから見放され頼る人もなくとことん孤独に陥っていく
本当の意味での転落人生。
どんどん精神的に参っていく。
上品イメージのケイトがハマりすぎるほどの絶妙な演技力で魅せる。
そしてサリー・ホーキンス演じる腹違いの妹がまた、対照的すぎて面白い。
妹の下品で粗野な恋人が気に入らない、自分に寄ってくるその下品な友人の男も願い下げ。
働いた事もないし金はない、が妹の家に転がり込んだままも困るので
好きなインテリアコーディネートの資格でもとろうと思いつくも学校は高いし無理。
じゃあネットで資格を取ろう!となるが、パソコン音痴。
ならばパソコン教室に通って、、、、とかなりの遠回りが笑える。
仕方ないから歯医者の受付のバイトを始めるも、医者のセクハラで続かず。
やっとのことでパーティで声かけて来た男が、別荘を買ったばかりの金も地位もある男。
このチャンスを逃すまいと、息子がいること、犯罪で別れた夫がいることも隠し
インテリアコーディネーターだと偽ってゴージャスな未亡人のふり。
うまい事騙し、プロポーズされるまでにこぎつくけど、、、、、
とアレン独特の脚本の流れがやっぱり秀逸。
いつも騙す側ばかりのピーター・サースガードが今回はどっちだ?と思いながら観るのも楽しい。
今回は見事に騙されそうになって一気にキレる。笑
そしてジャスミンはどん底。
最終的に精神が増々ぼろぼろになってほぼすっぴんで独り言を言いながら歩く姿が
可愛そうというか怖いというか、
何とも哀れとしか言いようがない。
ニューヨークでのセレブ生活が崩壊し、妹の住むサンフランシスコへとやって来たジャスミン。質素な生活を送る妹の厄介になりながらも、虚栄心が捨てられず に周囲にまるで馴染めない。おのずと精神もますます疲弊していく。それでも華やかな生活を諦めることができず、再びセレブな舞台への返り咲きを期して躍起 になるジャスミンだったが…。
映画『ブルージャスミン』本年度アカデミー賞(ケイト・ブランシェット)主演女優賞受賞!
BLUE JASMINE 2013年 アメリカ 98min
5月10日より公開中〜
アレン爺の次の作品は、監督作ではなく出演で
ジョン・タトゥーロ監督作 タトゥーロと共演で日本では7月公開
「ジゴロ・イン・ニューヨーク」
7月撮影開始が決定した監督としての最新作は、
「マジック・イン・ザ・ムーンライト / Magic in the Moonlight」で
ホアキン・フェニックスとエマ・ストーンが主演。こちらも楽しみ♪
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