今年2月、薬物の過剰摂取により、NYの自宅アパートで46歳の若さで亡くなった
名優、フィリップ・シーモア・ホフマンの遺作。
ジョン・ル・カレの小説を実写化したシリアスなスパイサスペンス。
ドイツのハンブルクを舞台に、対テロ諜報チームを率いる男がテロリストの資金源となっている者の正体を追いつめる。
デビュー作「セント・オブ・ウーマン 夢の香り~」から数々の映画に出演、
トゥルーマン・カポーティに成りきった「カポーティ」でオスカー受賞。主演も脇もきっちりと演じ魅了してきた。
殆どの作品を観て来たので、本作で彼の姿を観るのが最期となるのかと思うと残念
本作で彼が演じたのは、ドイツ・ハンブルクの小さなテロ対策スパイチームを率いる男、ギュンター・バッハマン。
ちょこちょこと顔出して最終的にいつもおいしいとこを持ってく米CIAにロビン・ライト。
やること汚いけど見た目カッコいい。
人権団体の若き女性弁護士アナベルにレイチェル・マクアダムス。
2日連続のデフォーさんは銀行家、トミー・ブルー。
劇中めちゃ姿勢いいです
ダニエル・ブリュールはシーモアの仲間だけどちょい役。(右下)
監督は世界的な写真家で、「コントロール」「ラスト・ターゲット」などのアントン・コービン。
9.11以降の、リアル諜報戦
6/10(60点)
「誰よりも狙われる」のは、イスラムの過激派のひとりで、国際指名手配を受けている
イッサという若者であり、シーモア演じるスパイ、バッハマンでもあり。
自爆テロや、爆弾テロなど、ここ最近起こっている事件を引き起こしている真の大物、
本当の黒幕を探す方法を模索する。
映画のようなスパイ映画ではなく、リアルなものとしてシリアスに描かれるので
実際に9.11のような最悪のテロがあった後では 本作が実話ではなく小説ベースだとしても
ハンブルクで暗躍するスパイの実態として なるほどね、、、、という感じで興味深く観られた。
テロ撲滅を実現するため、信念を貫きながら陰で戦う男たちがいる。
淡々としてて前半面白くはないけど
急展開のどんでん返しとなるラスト近くは面白かった。
哀愁、人間臭さ、鬼気迫る熱演で魅せてくれたラストはシーモアさんだからこそ。
静かにフレームアウトするのが、彼とのスクリーンでの永遠の別れを予見していたかのようで。
ドイツの港湾都市ハンブルク。諜報機関でテロ対策チームを率いる練達のスパイ、ギュンター・バッハマンは、密入国したひとりの若者に目をつける。彼の名前は イッサ。体中に拷問を受けた無数の傷跡があり、イスラム過激派の容疑をかけられ国際指名手配されていた。イッサは人権団体の若手弁護士の女性、アナベル・ リヒターを介して、銀行家のトミー・ブルーと接触。彼の経営する銀行に、イッサの目的とする秘密口座が存在しているらしい。一方、CIAの介入も得たドイ ツの諜報界はイッサを逮捕しようと迫っていた。しかしバッハマンはイッサをあえて泳がせ、彼を利用することでテロリストへの資金支援に関わる“ある大物” を狙おうとしていた。そしてアナベルは、自分の呪われた過去と決別しようとしているイッサを命がけで救おうとする。また彼女に惹かれるブルーも、バッハマ ンのチームと共に闇の中に巻き込まれていくのだった……。
映画「誰よりも狙われた男」予告編
A MOST WANTED MAN 2013年 アメリカ=イギリス=ドイツ 122min
10月17日より、公開中~
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