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マギー/MAGGIE

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あのシュワちゃんがなんと低予算ゾンビ映画に

とはいっても、ゾンビ役ではなく。

 

 

コメディからシリアスまでほーんと、ゾンビ映画が昨今かなり増えました。もう、ルールもバラバラ。

何でもあり状態。

それでも、「頭を撃つ(破壊する)」と死ぬのはどれでも共通ルール。

 

 

こちらゾンビパニック映画ではなく、娘がゾンビに噛まれてあとはゾンビになるのを待つだけ状態。

そのとき、父親は、、、、。

というのがテーマ。

 

 

そもそもわたしがゾンビ映画が好きな理由は

以前も何かのレビューに書いたけど、ぐちゃぐちゃのおぞましいのが好きなわけじゃなく、

恋人でも親でも兄弟でも、愛する人がゾンビになってしまったら、

もうソレは人間ではなく愛するその人とは別の生きもの、になっちゃってるから

殺さなきゃいけない。という、なんとも悲しい運命が胸をうつというところ。

 

そこをうまくテーマにした、2011年に日本でも公開した低予算の「コリン」。

ゾンビ視点で、身内がゾンビになってしまった、という悲しみを描いた。

 

それからどんどん

1.恋人がゾンビになったり。

2.ゾンビになってゆく過程を描いたり。

この流れをくんだ作品は増えて来て ほんとに色んな視点、タイプのゾンビ映画がでてきた。

何が言いたいかというと 本作のような視点からの作品は珍しくないってこと。

 

 

シュワちゃんが徐々にゾンビ化していく最愛の娘を守ろうと苦闘する父親を演じる。

 ちょっと肥ったシュワちゃん、珍しく、静かで無力なフツウの父親役。

 

娘、マギーにはアビゲイル・ブレスリン。

こちらもどしたの?ってくらい太っちゃって。

 

 

監督は本作が長編デビューのヘンリー・ホブソン。 

脚本もこれがデビューのジョン・スコット三世。(←誰)

 

 

感染するとゾンビ化してしまう恐ろしいウイルスが蔓延する近未来。ある日、アメリカの田舎町に暮らす16歳のマギーも感染してしまい、感染者を隔離する特別病棟に収容される。しかし父のウェイドはマギーを捜し出し、我が家へと連れ帰る。マギーのゾンビ化がゆっくりと進行する中、彼女を隔離しようとやって来た地元警察とも激しく衝突するウェイドだったが…。



 

4/10(40点)

 

 

これだったら、ゾンビになっていく過程を面白くきっちり描いた

「スリーデイズボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間」(レビューまだ書いてない)の方が面白い。

 

やたら展開も遅ければ、ゾンビになるまでもやたらと遅いからじれったい。

フツウはゾンビになるまで数時間、2~3時間でなってしまう場合も多いのに、

これは、6週間から8週間とかいって時間かかりすぎー!

しかも、自宅に戻ることが許されたら 他の人が襲われて被害は瞬く間に拡大するだろう。

 

キツネが罠に捕まったのを見つけて肉食欲が抑えられずに食べちゃうのに、

もう見た目が完全にゾンビなのに 父親を目の前にして抑えられたり、

そもそも、ゾンビにかじられてゾンビになるまでの過程で、みるみるうちに変貌してきたら

フツウは頭の回転も弱まってどんどん喋れなくなるし、思考回路もままならなくなる、

言動だっておかしくなるはずなのにいつまでもフツウに人間として喋ってるのもヘン。

 

目の色素が薄くなり、見えなくなってくるはずが、目薬入れたらちゃんと黒目に戻ってるとか

どんな目薬だよ!とか。

 

家族がもし感染したら、そりゃ姿がゾンビだとしても実際簡単に殺すのは出来ないだろうし

ゾンビに変わってしまっても監禁しておいてでも、この世から守ろうとするのが情だろうし愛であるけど

苦しまないように、変化したらすぐに頭を撃ってあっちの世界に逝かせてあげるのもひとつの愛情だったり。

本作では、ゾンビに変わる過程でもいつまでも人間の心があって、

最後の最後まで父親に襲いかかったりしないし、また父親も最後まで娘を自らの手でという方向にはならない。

結局、屋根の上から、、、、自らの命を絶つゾンビなんて、あまりに人間らしさが残りすぎてる。

 

シュワちゃんが肉っぽいもの焼いてあげて食べてるんだけど、

こんなにゾンビになりかけてるんじゃそんなものより人の肉を速攻求めるだろう~と突っ込まずにいられない。

 

=それはゾンビじゃないんだよね。そんなんじゃ。

と思えてしまった。

本作はあまりゾンビ映画を観てない人や、ゾンビ映画ファンではない人の方が良いのかも、、、。

 

 

珍しく、シュワちゃんがフツウの無力な一人の父親。

愛する娘を失うという悲しみを抱えたシリアスなシュワちゃんも悪くなかったけどね。

 

ゾンビになってしまった知り合いは殺すけどニンゲンは殺しませんからね☆

 

何度も言うけど話がそれだけで、つまらなすぎたー。え?これで終わり???って感じ。

こりゃDVDでもかなり十分、そりゃ日本公開ないはずだわ。

 

 公式サイト

MAGGIE         2015年    アメリカ      95min

2月6日より、ヒューマントラストシネマ渋谷 未体験ゾーンの映画たちにて上映

 

映画「マギー」予告編

 

 

 

 


パージ/パージ アナーキー THE PURGE&THE PURGE ANARCHY

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単館でちょっとだけの上映で劇場で見逃したイーサンのパージ。

ほぼ同時期にリリースした続編もまとめてレビュー。

 

ハイ、今日は12時間 どんな犯罪しちゃってもオッケーです、捕まりませんから皆さんドーゾ

 

1日だけ、全ての犯罪が合法となった近未来が舞台。

イーサン演じるジェームズは、セキュリティーシステムのやり手営業マン。

ご近所にも高いモン売りつけ儲けているという印象を持たれている。

 

家族は真面目な妻と、おバカな息子と、ティーンエイジャーの多感な娘。

 

監督は「ニューヨーク、狼たちの野望」のジェームズ・デモナコ。

 

パージ 意味は 追放する、浄化する、一掃する、消去する。

劇中では、「浄化する」という意味合いで使われる。

 

国民はこの夜に1年の間に溜まった「怒り、憎しみ、恨み」を解き放ち、

ある者は殺しや強盗に手を染め、そしてある者は逃げ惑い、家に籠ってその夜をやり過ごす。

題材的には面白い。

 

ツッコミどころ多くて違った意味で楽しんだけど。

 

5/10(58点)

 

 

いや~、実に規模のちっちゃい、みみっちい話になっちゃってたことにびっくり

全ての犯罪OK!!ってなったからには、大騒ぎ 街中がまずスーパー襲いまくりだろうし、それに対する攻防とかあるわけだし

殺人起るからには当然家に引きこもろうという護りに入る人も大勢いるだろうし、

そのヘンを描くのかと思いきや、イーサンがパージ・デーを生き延びるための堅牢防犯システムを売りさばいて金持ちになった設定で、豪邸に住んでもちろんこの防犯システムを導入してるんだけど、

その機能っていうのがかなりショボくて、窓やドアに鉄製のシャッター下ろして豪邸の周囲に防犯カメラを付けて家の中で監視するだけ

そんなのどこの豪邸だって、パージの日がなくたってやってるっつーに。

 

結局描かれてるのは、パージを楽しんで黒人の一人を追いつめ殺そうとしていた男女の暴行グループ。

その逃げる黒人をモニターで家の中から見ていたイーサン家の息子がこっそりセキュリティー解除して

イーサン家に入れてしまったことから始まる。

そのグループが「引き渡さないと家に押し入って襲う」と宣告。

当然パパイーサンは「バカ!何で入れちゃったんだよ」と息子を叱るが、隠れてしまったその黒人が

どこにいるのか簡単にはいかない。

 

その前に、パパが交際を反対してる娘の年上の彼氏が忍び込み、イーサンは襲われ反射的に殺してしまう

そのせいで娘はショックで閉じこもるという一件がありつつ、

さっさと探して黒人を突き出せば家族は助かるということでイーサンは必死。

とうとう見つけて縛り上げ、妻に身体を刺すよう命じ、痛めつけて奴らの前に出そうとするも、

急に奥さんは旦那イーサンの人間性を非難しだし、もうムリ。といいだす。

そんなこんなで、でっかいチェーン?つけたブルドーザーで家のシャッターごと力ずくで破壊し

踏み込んでくる奴ら。

フツウに刃物や銃を持って殺しにきたので戦うママとイーサンパパ。

 

話しがちっちゃ

一般主婦の奥さん、一人で家の中で戦うとかムリだろー

イーサン、守ってやれ。

 

そのうちに助けがキタと思ったら、仲良くしてたご近所さんたちがイーサンから高いセキュリティーシステム買わされて

自分らは豪邸に住んでと恨みをかっていて「実はアンタが憎かった!」ってな感じに

ドアが開いたことでここぞとばかりに襲ってくる。

話しちっちゃ

 

黒人は結局自分をかくまってくれたことに感謝して家族を助け、奴らのボスに簡単にやられてしまったイーサンはやられる。

このところアタリ作品が多い、イーサン作品として期待してたけど

これはもうちょっと何とかならなかったのか脚本がダメだね。

いくらでもハチャメチャに出来るだろうしグロくもエグくも出来るだろうけど

こういう題材だったらスペイン映画がやっぱりうまいかもね。

ハリウッドものじゃもうダメだね。イーサンも何か内容に口出せば良かったのに 笑

 

社会安定のための過激な特効薬として、1年に1晩だけ殺人を含むすべての犯罪が合法となる制度が導入された近未来のアメリカを舞台に、図らずも残忍な殺人 集団の標的になってしまった一家の決死のサバイバルの行方を描くバイオレンス・スリラー。

 

 映画「パージ」予告編

 

 

 

続いて、

続編のパージ アナーキーの方。

 

あらゆる犯罪オッケーのパージの日を年に1回制定したおかげで、無駄なニンゲンは減り国家安泰してると思っている近未来のアメリカ。

 

殺人の無法地帯

今年もそのお祭りがやってきた!

息子を事故死させた犯人に復讐のため、武装してパージ下の街に繰り出す男、

襲撃者の影に怯えながら自宅アパートに閉じこもる母娘、

謎の覆面バイカー集団に追い回されるハメになったカップルたちの運命が交わる。

5人で協力してなんとか生き延びようというのがメイン。


果たして、彼らは生き延びるコトができるのだろうか??

 

5/10(56点)

 

今度は、無法地帯となった街全体が舞台になったけど

正直途中で眠くなった。

何度か巻き戻してみたので集中力も途切れる中で観終えたけど

あまり印象に残らない感じだった。ちゃんと観たらまぁまぁなんだろうけど引込まれるほど面白くはない。

イーサンの出てた前作のほうが、映画としてはあまい作りで逆にツッコミながら

楽しめたけど、こちら観てるうちに誰が生き残ろうがどうでもよくなってきた (←ソレ言っちゃおしまい)

その日は、1年に1度のパージ日。パージ開始まであと数時間と迫っていた。病気の父を抱え、娘のカリとともに低所得者が集まる地域に暮すシングルマザーの エヴァ。まともな防犯設備もない自宅で不安な夜を迎えようとしていた。別居に向けた話し合いが進む夫婦シェーンとリズ。買い物を終え、家に向かう途中で車が故障してしまう。亡くなった息子の仇をとるため、この日を待ちわびていた男レオ。完全武装し、装甲仕様の車で街へと繰り出すが…。

 

 

 

映画『パージ』『パージ:アナーキー』予告編

 

  公式サイト

THE PURGE        2013年    アメリカ      85min

THE PURGE:ANARCHY   2014年    アメリカ     103min

DVD&Blulayリリース中

 

 

 

 

ヘイトフル・エイト/THE HATEFUL EIGHT

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やっときました今年のわたしの一番のお楽しみ、タランティーノ最新作

 

 

仕事帰りに夜中に終わる最終にて無事初日に鑑賞してきた

 

ハイ、今回も、期待裏ぎりません


 

もう遅いので キャストの紹介&レビューは後ほど、、、、

 

ちなみにタラが、ヘイトフル・エイトを観る前に観てくれ!と自ら言ってる映画は

『遊星からの物体X』『ワイルドバンチ』『オリエント急行殺人事件』『太陽の中の対決』『カーツーム』

 知らずに観るもよし、全部それらをチェックしてから観るもよし

 

 

 

 

 

3月公開☆新作映画リスト

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早すぎる(もう毎度のセリフ)

こないだクリスマスだったのにあっという間に年明けて、もうすぐ桜咲いちゃうよ~

またまた末からはお花見の季節。

仕事でも一泊あったりでバタバタの今月もあっという間に過ぎ去りそう。

今月母がノルウェー行って、来月はいよいよyue家族が甥っ子、ルイをつれてやってくるのでこの春が待ち遠しい

 

それでは早速。

月初め恒例 3月公開、観たい&観た映画のチェックリスト

 

今月都内で公開されるなかから気になる10数本ピックアップ。
いつものように、タイトルクリックでレビューか公式サイトへリンク(ほぼ観たい順)
3月公開作品全てではなく、個人的に気になってる東京で上映予定の映画リスト



観た作品

 なし。



観たい&気になる作品

今月一番はコレ

 バットマンVSスーパーマン  ジャスティスの誕生       3/25~

大好きなバットマンにベンがというだけでも楽しみなのに、そのベンと、悪役のジェシーの競演がとにかく楽しみ

スーパーマンなんてわたしには実はどうでもいいオマケ。

しかし貞子と伽倻子にしてもそうだけど何でバットマンとスーパーマンが戦わなきゃいけないんだ 笑。

監督には「300」のザック・スナイダー。

他の共演にはエイミー・アダムス、ヘンリー・カヴィル、ローレンス・フィッシュバーンなど。

 

 

 

 マネーショート  華麗なる大逆転      3/4~

先日発表さてたアカデミー賞で、脚色賞受賞。

クリスチャン・ベイル、ブラピ、ライアン・ゴズリング、スティーブ・カレル。

「マネーボール」の原作者の「世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち」を映画化した社会派金融群像ドラマ。

小難しそうに思えるけど、監督があのウィルの「俺たち~」シリーズのアダム・マッケイなのでかなり期待!

サブプライム・ローンの破綻を引き金としたリーマンショックの舞台裏で繰り広げられた驚きの実話を基に、デタラメな錬金システムを編み出し、バブルに浮かれるウォール街を尻目に、いち早くその矛盾を見抜きバブルの崩壊に賭ける世紀の大バクチを打つ4人の戦いをスリリングに描く。

 

 

 

 

 ロブスター     3/5~

これもかなり楽しみ♪

カンヌ映画祭で審査員賞に輝いた異色のラブコメ。

とあるホテルに集められ、45日以内にパートナーを見つけなければ動物にすると言い渡された者たちを待ち受ける運命は

DVDで観たけど未レビューの「籠の中の乙女」が世界的に注目を集めたギリシャの奇才ヨルゴス・ランティモス監督作!

コリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、ジョン・C・ライリー、ベン・ウィショー、レア・セドゥの豪華キャスト

 

 

 

 

 

幸せをつかむ歌      3/5~

メリルがロックスター

かつてロックスターになる夢を追って家族を捨てた女性が、離婚した娘との再会をきっかけに、 疎遠になっていた家族との絆を取り戻そうとする人間ドラマ。

監督は「羊たちの沈黙」などのジョナサン・デミ、脚本は「JUNO/ジュノ」のディアブ ロ・コディ。

主演はメリル・ストリープと実の娘、メイミー・ガマーとの初共演も楽しみ♪

 

 

 

 

 リリーのすべて        3/18~

本作で今年もまたアカデミー賞男優賞でノミネートとなった、エディ・レッドメイン主演作。

世界初の性別適合手術を受けたデンマーク人画家リリー・エルベと、その妻ゲルダとの愛を描い た伝記ドラマ。

監督は、アカデミー賞作品賞ほか受賞の「英国王のスピーチ」のトム・フーパー。

興味深いので必ず観る☆

 

 

 

 

オートマタ       3/5~

バンデラス主演のSFサスペンス。

人間に代わる労働力として人工知能搭載ロボットが使われている近未来を舞台に、ロボットたちの異変に気付いた男、、、。

監督は「シャッター ラビリンス」のガベ・イバニェス。

SF好きとしては気になる。

 

 

 

 

 

  マジカルガール     3/12~

サンセバスチャン国際映画祭作品賞と監督賞を受賞したしたドラマ。

白血病に侵されたまな娘の望みをかなえようとする父親の奔走が、思わぬ事態を引き起こす。

監督は、短編を中心に活躍してきた新鋭カルロス・ベルムト。

娘が「魔法少女ユキコ」の大ファンであるという設定で日本の音楽も取り入れててなんとなく風変わり。

気になる。

 

 

 

 

 インサイダーズ 内部者たち    3/11~

イ・ビョンホン主演。韓国で大ヒット。

財閥と政治家とマスコミの強大な癒着による権力争いに迫る社会派ドラマ。

策略家とその右腕と検事らの野望が複雑に絡み合う、世紀のバカしあい。

共演にペク・ユンシク、チョ・スンウ。






以下、たぶん観ない。




来月はオスカー関連の作品目白押し。

今月絶対観るつもりなのは5本、はまだ少ない方かな? 先月の取り残しは2作。タラのは今月もう1回観るつもり



マネー・ショート 華麗なる大逆転/THE BIG SHORT

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「マネーボール」の原作者マイケル・ルイスのベストセラー『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち』を

ウィル・フェレルの「俺たち」シリーズのアダム・マッケイ監督で映画化

 

この監督の映画好き

「俺たちニュースキャスター」「タラテガナイト」「俺たちステップブラザーズ」「アザーガイズ」など

殆どの監督作にウィル・フェレルが出てる。(今回出てなくて残念)

 

先に言っておくと、アメリカの金融や住宅や、株に関しての知識など殆ど持たないわたしなので、

観る前に軽く調べてお勉強した上で観ました(読んで基本を頭に入れた程度)

その方がぜったいに楽しめるはず

 

真面目な実話ベースの社会派金融ドラマだけど、このコメディお得意の監督なので

当時の写真、音楽、映像、時代を表わす映画などをサブリミナル的に取り込んで、

小難しい説明も、入浴中のセクシー女優、マーゴット・ロビーや有名シェフ、

カジノで賭けをするセレーナ・ゴメスなどを使って説明させるために登場させるなど、

予期しない方法で楽しく魅せるので飽きずに楽しめる

 

 

キャストは全て実在の人物で、クリスチャン・ベイル演じるマイケル・バーリは

目の付け所が早いトレーダー。

以降の写真、左が実在の本人だけど似てるかどうかは関係ない。

 片目は義眼、目の焦点がずれた感じを巧く演じてる。

オフィスでヘビメタをガンガンかけながら返済見込みのない住宅ローンの膨大な資料を分析する。

巷で大量に販売されている住宅ローンの今後の大暴落を予想し、

暴落した場合、巨額の保険金を手にするCDSというものを結ぶ。

 

ナレーションも務めるのはライアン・ゴズリング♡

ジャレッド・ベネットは銀行家。そのマイケルの動きを知り、「空売り」にいち早く賛同。

言葉も巧みに、住宅市場の崩壊を説明しCDSの購入をマークたちに勧める。

 

 

ヘッジファンドマネージャーであるマークを演じるのはスティーヴ・カレル。

最近はコメディから抜け出してその実力を評価されてる。

とても過去に「40歳の童貞男」の主演したとは思えない。笑(アレ観たの、ちょうど10年前か~)

欲まみれの金融業界に嫌気がさしながら怒りと悲しみを抱く熱い男。

常に悲しんでるか怒ってる 笑。

その暖かく見守る妻に、マリサ・トメイ。

ほんと男を優しく見守ってるような女神みたいな役多いよね、それか、脱ぐ役。 笑

出演シーンはココ↑と、ココ→のみ。

 

 

あ、書いてて気づいたけどライアンとスティーヴ・カレルとマリサ・トメイの三人て、「ラブ・アゲインのメンツだ

話は戻り、このマークは仲間と共に、本当にジャレッドが勧めるCDSが買いなのか、

見極めるために、色々な関係者に会ったり調査するなどして

住宅ローンの異常な実態、格付け会社の裏を知り自分の儲けのためというよりは

汚れたウォール街の革命のため、真実を突き止めようと躍起になる。

もちろん騙されたくはないので、そこは皆慎重。

 

宣伝では、4人のトレーダーが。ということで クリスチャン・ベイル、ライアン、カレル、ブラピがメインのようになってるけど

実はこの二人組がブラピに相談している形。

(右)ジョン・マガロもなかなかイイ。

 

そして、製作も務めるブラピ(本作、ブラピの製作会社、プランBが手がける)

このウォール街の状況を一歩引いた立ち位置で冷静に分析するベン。

伝説の銀行家で、今は自家栽培でオーガニック野菜を作るエコ派。

 

 

他に、カレン・ギラン など。

 

 

リーマンショックとか、サブプライムローンと聞いてすぐにわかる人は多分楽しめるだろうし、

それらを知らない、アメリカの金融について詳しくない、

という人(わたしも)は少しだけそれを調べてから観る事をおすすめ。

分かりやすく説明してくれるだけに出てくるセレブ  が登場するけど基本は押さえておきたい

 

劇中よく出てくる、原題にもなってる「ショート」という言葉。

金融取引の「買い」「売り」がある中で、

投資の世界でそれぞれを「ロング」、「ショート」という。

例) ある企業の株が下がると予想→投資家は証券会社から株を借りて売却、株が下がったら買い戻して利益を得る。

 

これを、株の空売り=ショートと呼ぶ。

 

そして、本作では、住宅市場の大暴落を予測し、

それが現実になると莫大な利益の出るクレジットデフォルトスワップ(CDS)という保険に巨額資金を投入。

世紀の空売りの大勝負に出た。というもの。

 

 

7/10(73点) (個人的にはおすすめ)

 

 

映画ファンでなくても知名度あるブラピほかの豪華?キャストだからって、デートムービーにすると退屈になっちゃうかも。

大バクチに出た4人(宣伝で言われてるうちの一人であるブラピはアドバイスするだけ)正確には

メインの3人と2人組。の一発逆転金融ゲーム的なエンタメというより、

実話ベースなので、上にも少し書いた通り、実際に破綻するまでの背景を 過去の映像、音楽や有名人などを

盛り込みながら見せてくるのでお勉強映画として楽しむタイプ。

わたしは普段アメリカ経済も金融も住宅に関する事も感心もとくに持たずにいたけど、

実際にあったこの大不況の引き金となった、リーマンショックによって世界経済には多大な影響を及ぼし

日本にももちろん不況という名の事態に陥った歴史として知るべきだと思うし、

それを簡単にではあるけどこの映画によっても知る事が出来るという意味でも興味深く楽しみながら観る事が出来た。

他国の出来事ではなく、全て繋がってるんだよね。歴史は。

 

そんなことを思いながら、大事なことは自分の興味の矛先以外にも沢山あるから

映画が導入であってもいい、少しづつ知るのは大切だなぁって。

それをこの全員ハマりのキャストで、エンタメとして今みせてくれることに感謝

 

 

 

2005年。風変わりな金融トレーダーのマイケルは、格付けの高い不動産抵当証券に信用力が低いはずのサブプライム・ローンが組み込まれていることに気づき、破綻は時間の問題だと見抜く。だが、好景気に沸くウォール街で彼の予測に真剣に耳を傾ける者など一人もいなかった。そこでマイケルは、“クレジット・ デフォルト・スワップ(CDS)”という金融取引で、バブル崩壊の際に巨額の保険金が入る契約を投資銀行と結ぶ。同じ頃、若き銀行家ジャレッドやヘッジファンド・マネージャーのマーク、引退した伝説のベンもまた、バブル崩壊の足音を敏感に察知し、ウォール街を出し抜くべく行動を開始するが…。

 

 

 公式サイト

 THE BIG SHORT           2015年     アメリカ      130min

3月4日より公開中~

 

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』予告編

 

 

プレミアにて

ライアン、マリサトメイしっかり抱いちゃって 笑

 

このブラピ渋い

 

 

 

 

ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー/THE NIGHT BEFORE

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「50/50 フィフティフィフティ」(←レビュー消えた)「ウォームボディーズ」の

ジョナサン・レヴィン監督×ジョセフ・ゴードン=レヴィット×セス・ローゲン再結集のコメディ

 

+アンソニー・マッキー

 

 

イーサン、アイザック、クリスの3人は強い絆で結ばれた幼なじみの悪友トリオ。

ちゃんと昔のシーンではダサいヘア。

 

今や、一人はアスリートになり有名セレブ。セス演じるアイザックはパパになる。

ジョセフ演じるイーサンは、彼女とも別れ独り身の寂しさかみしめる。

 

三人は、噂に聞くニューヨークでの憧れのすごいパーティに出る事を夢見て毎年探してた。

 

あるとき、バイト先で預かった客のコートから、そのチケットを見つけたイーサンはすかさずネコババする。

 

セスはコメディでのいつも通りのキャラで

またコカインとかマッシュルームとかでイっちゃう。 

それも、妻からクリスマスプレゼントにもらった色んな種類のドラッグ詰め合わせ  笑

この妻もなかなか良かった✨

 

セスお得意の、幻覚シーンは爆笑。 誰に話かけてんだょ!

 

 

謎の男に、マイケル・シャノンが

 

ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日を監督した

セス・ローゲン&エヴァン・ゴールドバーグが製作コンビ

 

これ、まさかと思ったけど、もろクリスマス映画でした

出来ればクリスマスに上映間に合わせてもらいたかったね~。

 

今回もカメオ出演が何人か。

日本では依然として劇場公開なし,DVDすら出てない幻の、北朝鮮のアノ人暗殺コメディ「ザ・インタビュー

(わたしは運良くノルウェーで去年鑑賞)で、金正恩を演じたアノ人も。(この映画もセスとエヴァンの監督コンビ)

 

とくれば!!

ときっとアノ人でしょう!と思ってたら、、、、

Jさん、期待通り出てきましたよ


 

フフフ。

 

あと、この方。

マイリー・サイラス。

初めて歌まともに聴いたけどうまいのね、 笑。

この二人、ミッキーマウスクラブ繋がりか。

 

 

6/10(68点)

 

 

ちょこちょこ笑えたし、お決まりのセスの笑いで良かったけど

最後の3人でのクリスマスの思い出づくりの為に、悪友トリオが大ハッスル

っていうのは楽しいけど、ほんとにそれだけ。

もうちょっとめちゃくちゃ笑える見せ場とか、盛り上がりが欲しいかな~という感じ。

90年代のニューヨークが舞台のコメディのオマージュみたいなとこあったけど、

とりわけホームアローンなシーンは3回ほど。

 

「ビック」再現とか。今はなき、おもちゃ屋さんのシュワルツで。

 

マイケル・シャノン演じたキャラも、謎めいてるんだけどだいたい想像した通りの存在で。

どんだけセス好きなん?っていうジェームズのキャラ設定も今回も良かったけど

カメオだけあってちょこっとだけの登場なのが残念。

もっと観たかったな。

 

でも、舞台がクリスマスのニューヨークということもあるし、

マンハッタンの有名な場所だけじゃなく、ブルックリンなども出て来たのがフツウっぽくて良かったな。

地下鉄のホームや階段のとこなんかも、いかにもロケした風じゃなくてリアルな感じだったし。

 

ジョセフ演じたイーサンは、振られた元カノに突然のプロポーズ。

うまくいくかと思いきや、、、、

 

って恋も絡め。

まさに気分はクリスマス

DVDがもうすぐ出るので気になる方は寒いうち?!に~

 

三人が歌い踊り出すシーン、お気に入り♡

 

10数年前、両親を亡くし天涯孤独となったイーサンを励まそうと、クリスマス・イヴは毎年3人で一緒に過ごしてきた。しかし今やクリスはアメフトのスター選手 で、アイザックももうすぐ父親に。ついに3人で過ごすクリスマス・イヴは今年が最後になろうとしていた。そこで3人は、最高の思い出をつくろうと、ニュー ヨークで一番のクリスマス・パーティに繰り出すのだったが…。

 

 

 

公式サイト

THE NIGHT BEFORE    2015年   アメリカ    101min

『ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー』 2.27~3.11まで新宿シネマカリテにて限定公開!

 

 

いつDVDになるかわからないからムリに劇場行ったけど、

限定公開終わった途端にDVD予定出た~ ずるい

ま、劇場で観れてよかったけど。

 

 

 

 

L.Aプレミアにて

怖っ!

 

ジェームズ・マースデンとのJコンビ。

またセスとよろしく!

 

セスは愛妻と。

 

 

マイケルシャノン、服

いや~こりゃ憎めない人だね いつも悪役だけどこれみたら嫌いになんてなれないでしょ。

 

 

 

ちなみに、ジョセフ演じたイーサンが用意したこの三人のダサニット、ほんとに売ってます ココ

次のクリスマスにいかが? 笑

 

女性用もちゃんとアリ

 

 

幸せをつかむ歌/Ricki and The Flash

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メリル・ストリープがロックミュージシャンに

と聞いてずっと楽しみだった本作

監督は「羊たちの沈黙」「フィラデルフィア」(どっちも古いけど名作だよね)

近年だと、アン・ハサウェイの「レイチェルの結婚」(2009年日本公開)のジョナサン・デミ。

 

メリル大好きなので、今回もハズせません♡

そして、脚本は「JUNO/ジュノ」「ヤングアダルト」どっちものディアブロ・コディ。

なので、きっちり手堅く描かれる、バラバラになった家族の再生物語。

 

 

夢を追って家族を捨てた売れないミュージシャンのリッキーに、メリル・ストリープ。

これまでも数々の作品で歌声を披露し、元々歌唱力はお墨付きだけど、今回はきっちりとギターの特訓を受けて挑んだメリル。

革の黒のぱつんぱつんのパンツにライダース、アイライン濃いめでなかなかサマになってるんだけど、

ロッカーってこんなにぽっちゃりしてないけどね??(皆動くし食べないから細っそいし)

でも超売れっ子ミュージシャンではなく、スーパーでのバイト掛け持ち、破産するほど売れてない役だから

まぁ、多少太めでもアリか  笑。

このザ・フラッシュという架空のバンドメンバーが実はほんとのミュージシャン起用で原題にもなってる。

 

名ギタリスト、リック・スプリングフィールドがメリルのBFで同じバンドのギタリスト、グレッグを演じる。

 

すごいいい人役だったけど実際もなかなか渋いイケメン風。

 

ベーシストには、リック・ローザス。

なんとこの後、亡くなってしまい(死因は公表されてない)本作の最後は リックに捧げる、、、とクレジットされている。

 

ところで、メリルのロッカー姿と歌の他にこの映画の見どころの一つでもあるのが

実の母娘競演。

メリルと彫刻家の夫との娘(長女で女優)メイミー・ガマーがまた巧いの!

この子、ジョニーさんの妻アンバー・ハードの主演でジョン・カーペンター監督の

ザ・ウォード 監禁病棟」にも出てて注目してたんだけど、今回も素晴らしかった。

離婚のショックで自殺未遂後の脱力感、のっけからノーメイクで死人みたいな顔で登場。

 でもちゃんとメイクするときちんとそれなりで、目は近くメリルより細いけど、全体的に似てる。

ワシっ鼻っぽいとこもそっくり。演技派なのは母親譲り。血は争えない。

 

ケビン・クラインが元夫役。こちらも真面目な父親役ぴったり。

ワンちゃんが可愛くて♡

 

他の兄弟役たち。

 

ピッチパーフェクト」シリーズのベン・プラットもバーテンでちょこっと出演。

 

 

ミュージシャンでの成功を夢みて3人の子どもと夫を捨てたリッキー。今は売れないバンド“リッキー&ザ・フラッシュ”のギター兼ボーカルとして、小さなライブハウスのステージに立つ日々。そんなある日、元夫ピートから娘のジュリーが離婚して実家に戻ってきて以来、憔悴したままだと連絡を受ける。なんとか飛行機代を工面し、ジュリーの元に駆けつけたリッキー。しかし20年ぶりの再会にも、ジュリーは自分を捨てた母を許すことができない。そんな中、ピートから連絡を受けた2人の息子たちも戻ってきて、久々に家族が全員顔を揃えるのだったが…。

 

 

離れていても、疎遠にしていても血のつながりは強い。

愛と素敵な音楽があれば、どんなときだって強くなれる

 

 

6/10(68点)

 

 

想像通りふつうによかった。

母娘ものってぐっときちゃうんだけど、メリルの本当の母娘で演じたからリアル。

ただ、母と娘の話に集中してくれたらもっと良かった。

他の兄弟も出て来て、兄貴の結婚というのをラストのメインの見せ場に持って来てるから

兄二人の話はそんなに出てこず、家族でレストランでディナーする時とパーティのシーンで

出て来ただけだけど、話が分散されちゃった感じも。

 

昔子供の頃、自分たちを捨てた母親は、今でも好き勝手に遠く離れたところで

夢を追い続けていた。娘は、自分の結婚式にも来なかった勝手な母親を許せずにいたけれど、

離婚するとなったら飛んできた母親をやっぱりすぐには受け入れられない。

最初は罵倒するも、けっこうあっさりと受け入れて、すぐに母親のおかげで

着っぱなしだったTシャツとパジャマを脱いで、洗ってなかった髪も綺麗にしてもらいに母親と外出。

 

三人で夜中にハッパをやり昔の家族写真を見つけて懐かしむ。

 

そして、母親の作った歌に安堵を覚えて少しづつ心が癒される。

このシーン素敵だった。 じーん

メリルの歌、クラブで歌ってる時はハスキー系でのどやられてるみたいな感じがリアルに出てるけど

このシーンではいつもの綺麗な優しい声で歌う。

 

元旦那と新しい恋人をレストランで偶然見かけた時に、二人揃って直接文句を言いにいくところが

やっぱり娘思いの両親。

 

結婚する息子もすぐには母親には結婚も伝えてなかったり、

 

育ての親でもある、後妻との口論があったり

 

その辺、丁寧に描いてるところがやっぱりあとあとジーンとくる。

ラストの結婚式でのスピーチで歌を歌い、最初しらけてるも段々皆がノリノリになってくる。

っていうのはお決まりパターンでかなり読めちゃう展開だったけどね

 

メリルが歌うシーンはオープニングから。

トータルで弾き語り入れて7曲くらいは歌ってたんじゃないかな?

昔のロックのカバーばっかりだったけど。笑  

個人的にはストーンズの曲とか、お祝いに選んだのがブルーススプリングスティーンで嬉しい。

 

同じバンドのBFも自由を選んだために父親として、認められなくも頑張ってる。

「娘の大変な時にすぐに駆けつける君はいい母親だよ」そういって応援してくれる。

そんな彼がいるのはお金がなくても心強い。

 

傷ついた過去があっても、優しい愛がいっぱい。幸せな気持ちになれる作品でした~

 

気になる方はぜひ劇場で

 

映画『幸せをつかむ歌』本編映像

 

 公式サイト

Ricki and The Flash       2015年    アメリカ     101min

3月5日より、公開中~

 

『幸せをつかむ歌』予告編

 

 

NYプレミアにて

 また共演みたいな。

 

 

 

 ボクもよろ。

 

 

 

 

 

ロブスター/The Lobster

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第68回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞作。

カンヌ映画祭で評価された風変わりな映画、基本合わないわたし。(ハネケ作品は例外)

今回は設定に惹かれて観たけど、わたしはやっぱりいまいちだった。

 

カンヌ国際映画祭 ある視点部門グランプリ受賞の「籠の中の乙女」(09)で評価された、

ギリシャのヨルゴス・ランティモス監督が独特の世界観で描く、ファンタジードラマ。

 

「籠の中の乙女」も変わってておかしな映画で(ツウ好みと思わせたいような)

DVDリリース直後にすぐ観たけど、結局レビューも書かずじまい。

 

今回はハリウッドデビュー作となるため

キャストは主役級のメジャー俳優揃えてて、内容地味なのに豪華。

 

“独身者”は、身柄を確保されホテルに送られる。そこで45日以内にパートナーを見つけなければ、

予め自ら選んだ動物に変えられ、森に放たれる。

 

 

 

すっごい中年太りで、妻を亡くした悲しみをたたえるフツウの男デヴィッドを演じたのはコリン・ファレル。

兄は既に犬に変えられている。

自分がダメだった場合、タイトルでもある「ロブスター」になりたいと答えるデヴィッド。

性の能力が永久にあるし、なにしろ寿命がなく永遠に生きられるということかららしい。

へぇ~。

わたしなら永遠の命はいらないな。

何がいいだろう。

と思わず誰もが考えちゃうね。

 

 

レイチェル・ワイズ 

こちらは森の中にいる人。

一見地味なこの人 今や、ダニエル・クレイグの妻だものな~。

 

独り身になったデヴィッドもホテルに送られ、パートナーを探すことになる。しかしそこには狂気の日常が潜んでいた。

 

 

同じ独身強制ホテルで婚活大作戦に参加中の仲間に

「滑舌の悪い男」であるジョン・Cライリーと「足の悪い男」ベン・ウィショー。

ジョンCはふつーのオッサン感満載でいいな♪

ベン・ウィショーは自己紹介の際に、足の悪いのをアピール。

カップルになる時に、どこか共通点が必要というルールがある。

鼻血がしょっちょう出る女の子に目星をつけ、自分で鼻血を演出するというのは面白い。

 

もう一つルールがあって、

ホテルという名の強制施設に確保された独身者たちは、逃亡して森に暮らす独身者たちを麻酔銃で撃ち確保すれば、

1人につき1日の猶予が動物に変えられてしまう期限に対して付与される。

だから森へ出かけて行っては狩りをするのも日課。

 

めでたくカップルになると、皆の前で表彰?され、次の段階(ホテルの部屋がひとつになる)に進むことが出来るが、

期限内に見つからなければ、あっけなく動物に。

 

鼻血の女の子はベン・ウィショーとカップルになるけど、その親友の子が

ブロンドの美人ですぐ出来そうなのにアウトになり、動物に変えられる直前の親友との交流

手紙を読んでもらうシーンがいちばん面白かった。

 

 

様々な特徴の女たちを一応物色してみてから

「感情を持たない女」に狙いを決め、しばらく一緒にいるが

この女が、またかなり風変わりでめちゃくちゃ面倒なタイプで

(気になる方は映画本編をどうぞ。)

デヴィッドの兄である犬を、、、、、!

 

 

そのうちデヴィッドは“独身者” が暮らす森へと逃げ出す。

そこで彼は「近眼の女」と恋に落ちるが、それはここでの「独身者たちの」ルールに反することだった―。

 

その森でのルールを決め、リーダーとなって仕切ってるのが

レア・セドゥ。

目の下にクマ作ってる感じで、リーダー、ハマってます。

 

 

5/10(52点)

 

 

前作同様にこれはかなり好みに分かれるね。

ブラックコメディであるっていう意識で挑んだから、あまりに笑えないのと

独身者は動物に変えられる。というので、その変わるシーンが観られるかと思いきや

そういう話しではないから あれ。って思ってしまう。

もうちょっと哲学的というか、やってることはふざけた感じなんだけど

実は現在の人間社会における自身の存在、アイデンティティや交流に関してを問いかける。

という暗いテーマを内包していたりして。

わたしは単純に面白いものを画としてみせられる、または展開する。というのを期待していたので

全然違う感じだったということで、つまらなく感じちゃった。

 

わたしだったら何になりたいかなぁ。

いや、やっぱりニンゲン以外は遠慮しとく。

この世界だったら、やっぱり森に逃げるでしょうね。

そしてルールには従わない。 だって、人間だから本能には逆らえないでしょう。

誰にもどうにもできないもの。

 

 

尚、監督としてはこういうことを言いたいようで。

 

「この映画のアイデアはある議論から生まれた。常に人間関係の中にいなければならないとしたら、人はどう感じるか。人間関係を作れない人を他の人はどんな ふうに見るか。誰かと一緒にいることができなければ落第者と見なされるのか。誰かと一緒にいるために費やされる期間。恐れ。パートナーになろうとするとついてくる、そのようなありとあらゆることについて話し合った」

-ヨルゴス・ランティモス

 

 

ふうん、、、、。

 

という感じでした~。

 

気になる方はぜひ。

でも、DVDでもいいかな。

 

 映画『ロブスター』予告編

 

 公式サイト 

THE LOBSTER           2015年     アイルランド/イギリス/ギリシャ/フランス/オランダ/アメリカ

3月5日より、公開中~

 

 

カンヌにて。

 

ベン・ウィショー、最近ものすごい活躍っぷり。

 

 

ジョンC可愛い♡    笑

 


リリーのすべて/THE DANISH GIRL

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世界で初めて女性への性転換手術を受けたデンマークの画家リリーエルベの実話を

英国王のスピーチ」ではアカデミー賞監督賞受賞レ・ミゼラブル」などのトム・フーパーが映画化

 

名作を数本生み出してるけどまだ43歳。

 

 原作は、デヴィッド・エバーショフの「世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語」

 

 原題の「The Danish Girl」とはデンマークの女性。の意。

 

 

デンマーク人であるリリー・エルベ(アイナー・ヴェイナー)には、

博士と彼女のセオリー」でアカデミー賞主演男優賞受賞!イギリス人である、エディ・レッドメイン。

トム・フーパー監督とは「エリザベス1世~愛と陰謀の王宮」、「レ・ミゼラブル」に続き三度目タッグ。

元々、妻より売れてる画家だったアイナー。

妻のモデルをしたことがきっかけで、目覚めてしまう。

左は実際の写真。

エディくんとにかく素晴らしかった

 

10年前だったら、キリアン・マーフィが演じたかも。

(参照 「プルートで朝食を

 

 

 

アリシア・ヴィカンダーは夫の変化に苦悩する画家の妻、ゲルダ・ヴェイナーを熱演。

こちらも本当に素晴らしかった。

スウェーデン生まれで「アンナ・カレーニナ」や「コードU.N.C.L.E」に出演。

ゴールデン・グローブ賞においてそれぞれ助演と主演でノミネート

先日のアカデミー賞ではアリシア・ヴィカンダーは見事、助演女優賞受賞。

顔は可愛いけど、気も信念も強く芯の強い、優しいだけじゃない女性を見事に体現。



他に、友人のバレリーナに ジョニー・デップ現役妻のアンバー・ハード。

この人、ほんと綺麗。


脇の男性陣も素晴らしく。

近年活躍目覚ましい、ベン・ウィショー。

実際も、同性愛者であります。


アイナーの幼なじみで、子供のころにあまりに可愛いアイナーにキスをしたところ

父親に見つかり、それ以来引き離されて会っていない独身貴族の画商、ハンス。

プーチンをハンサムにした風貌。ヴィトンのモデルを務めた過去を持つ

なかなか渋い男です、優しくて、見守ってくれる存在。いい感じ~。今後も注目。





今から80年以上も前のこと。世界で初めて性別適合手術を受けた、といっても簡単な話しではなく

今でこそ、おかまちゃん、ニューハーフ、おネエなんて言って存在自体珍しくもないし

自分が望めば、手術を受けられるし どんな格好で外を歩こうと(特に都会では)人それぞれ勝手であるし

個性として認められる時代になったと思う

が、当時は男が女性の格好などしようものなら、頭がおかしいと精神科行きにされたり、

どこか具合がおかしい、異常者であると見なされていた。



9/10(97点)




今のところ、今年No1

キャストも映像も音楽も全てが美しく、素晴らしかった

アイナーとリリーという二つの性を演じたエディ・レッドメインに魅了される

はじめは男性だけど段々と、女性としての何かが芽生えてからは、女性らしい所作はもちろんのこと

表情や仕草、目線に至るまでもが美しく、しなやかで

妻のためにアイナーでいたいという思いよりも、

女性でありたいという欲望が強くなっていき苦悩する姿にはどんどん切なくて、苦しくて、愛おしくなる。

二年連続のオスカー受賞にしてもいいんじゃない?(今回はレオがいたからね、、、)

ってくらい、素晴らしく。

ここで書いていた絵画は

 この作品。


大人になってから気づくという例も少なくないようだけど、幼少期から何かしらの傾向がある場合が多いのかな。

アイナーの場合も、全くなかったのが突然というわけではなかったようで。

持って生まれた性は、作中では「神様が間違えたという意識」として解釈している。

ある日、女装してみたら思いのほか可愛くて 俺ってけっこうイケちゃうかも。

なーんて 自分に酔ってしまったり。ということにもなれば

誰でもなりえるのかも?少なくとも気持ちとしては。


「トランスジェンダー」は主に『心と体の性別に差がある人』のことを指しているという。


妻を演じたアリシアも、とても素晴らしい!

夫に頼るだけではない凛とした自分を持つ女性。強さがまた魅力的で。

自分の愛する夫アイナーの存在が消えかける悲しみ。

夫に対し、「自分のことばかり」といいながらも結局は受け入れ、側で支える強い妻。

少しはアイナーでいる努力をして。という気持ちもわかるけど、

心の底から愛しているからこそ、認めてあげることが出来るんだろう。


リリーを認める=最愛の夫を失うこと。 だから。


これは、二人のラブストーリーでもあるけれど、どこまで己を受け入れて愛することが出来るか

という物語でもある。



実話ベースであるけど作品としてはやはり結構脚色されているらしく、

ラストでは、手術をして間もなく死を迎えてしまうアイナーだったけど

実際では何と5回も手術を行なったそうであんな風に妻の側でぱたりとなくなってしまったわけではないのね。

映画らしさのある作風になっていて、この世界に魅入ってしまった。 

アールデコの世界。

全てが素晴らしくて美しい。

ラストシーンに涙が止まらなかった。



1926年、デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナーは、肖像画家の妻ゲルダと共に公私とも充実した日々を送っていた。ある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、アイナーは自分の内側に潜んでいた女性の存在に気づく。それ以来、“リリー”という名の女性として過ごす時 間が増えていったアイナーは、心と身体が一致しない自分に困惑と苦悩を深めていく。一方のゲルダも、夫が夫でなくなっていく事態に戸惑うが、いつしかリリーこそがアイナーの本質なのだと理解するように。移住先のパリで問題解決の道を模索するふたり。やがてその前にひとりの婦人科医が現れる―。


映画『リリーのすべて』予告編


エディ・レッドメイン主演 映画『リリーのすべて』特別映像

 公式サイト

THE DANISH GIRL         2015年     イギリス=ドイツ=アメリカ  120min

3月18日より、公開中~



 プレミアにて

 

男装した妻を撮りにきたジョニーさん

 

エディ・レッドメイン主演「ファンタスティックビーストと魔法使いの旅」が11月23日に日本公開


そして、アリシア・ヴィカンダー主演のずっと気になってたSF「エクスマキナ」6月11日、日本公開決定

そちらも楽しみ



バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生/BATMAN v SUPERMAN DAWN OF JUSTICE

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アメコミ映画で最も好きなキャラがバットマンであり、アメコミ映画化のシリーズの中でも

一番好きなのが「バットマン」今度のバットマン役はベン・アフレック

と決定しただけでも楽しみだったのに、スキンヘッドの悪役レックスにはジェシー・アイゼンバーグ

になった時点でもう楽しみ倍増だった本作。

 

 

ちなみに、スーパーマンシリーズはかなりどうでもよくて、スーパーマン自体に興味がないわたし。

監督は、スケールの大きい美しいビジュアルにも定評のある、ザック・スナイダー。

(ロメロのゾンビ映画のリメイクである、「ドーン・オブ・ザ・デッド」でデビュー、その後

「300スリーハンドレット」がヒットで注目を浴びた。以降「ウォッチメン」「エンジェルウォーズ」「マン・オブ・スティール」など)

 

 

 

 

出かけるので続きはのちほど、、、、、

※TBはまだ受付ません。

 

 

 

ルーム/Room

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トロント映画祭にて、観客賞(最高賞)受賞

アカデミー賞作品賞、監督賞、脚色賞、主演女優賞ノミネート(主演女優賞は受賞)

ほか、数々の映画祭でノミネート&受賞


エマ・ドナヒューの小説「部屋」を、「FRANK −フランク−」などのレニー・アブラハムソン監督が映画化。


ママを演じたブリー・ラーソンは、本作でゴールデン・グローブ賞(ドラマ部門主演女優賞)に続き、アカデミー賞®主演女優賞を受賞

21ジャンプストリート」「ドン・ジョン」にも出演。

 

 ジャック演じた天才子役、ジェイコブ・トレンブレイくんは現在10歳。

「スマーフ2」に出演して本作は2本目。とにかくこの子の自然な演技が素晴らしくて。

今後も期待。

 

 

 

7年前に監禁されてどこかわからない場所に閉じ込められた。

夜な夜な暗証番号を使って入ってくるその男は、誘拐した張本人でオールドニックと呼んでいる。

その間に出来たボクは、5歳になった。

ボクは、他の人や、「外の世界」を知らずに育ってきた。

小さな天窓しかない部屋で。

歯磨き、ストレッチ、壁から壁への駆けっこ。

日曜日には頼んだ物が届く。

ジャックは毎朝のルーティンを、ゲームのように楽しそうにこなす。

 

ある朝、5歳になったのをきっかけに、ママは「外の世界」の話と、ある作戦をボクに話しはじめる。

 

 

7/10(78点)

 

 

実話だと勘違いしてたけどベストセラーの映画化でした。

はじめは閉ざされた部屋の中だけのシーンが続き、そのひとつの「ルーム」内での1日の母子の様子が描かれる。

もっと、サスペンス的だったりスリラー風であったりするかと思ってたけど、

わりと淡々と進み、予告編でもネタばらしになっちゃってるけど カーペットにくるんでジャックを死体に見せ

外に出させてからがどきどき。

ムリーって思っちゃった。そんな死んだか確認もせずに捨てに行かないでしょう、、、、

ちょっと脚本(原作)にムリがある、、、、んじゃない?

でも結構すぐに犯人の場所が確定され 

二人が助かってからあとの方が意外と話が長かった。

 

とにかく、ジャック演じたジェイコブくんが素晴らしくて。

生まれて初めて外を目にしたときの感情、恐怖をしっかりとリアルに演じてたので

観るものにも感情移入させる。

 

母親にはジョーン・アレン。父親にはウィリアム・Hメイシー。

 

 

自宅に無事帰ることが出来た後、想像していた家とは変わっていて、

両親は離婚し、父親は遠く離れたところに住み、母親には新しいパートナーがいた。

思うようにいかないことも多いけれど、人生は希望に満ちている。

 

一度監禁されてた場所なんて、二度と見たくないと思うのが普通だと思うけど

この二人はその「部屋」へと戻ってみる。

少年、ジャックにとっては「世界」はその「部屋」だけだったのだし、

シンクや、クローゼットのベッド、カーペットや天窓、、、そこは毎日声をかけ、愛した物が残っている場所でもある。

 

 

犯罪が絡んだ密室スリラーではなく、

初めて「世界」を知ったひとりの少年の成長と、勇気を伝える母親の物語。

 

 

 

ママとジャックが二人で暮らす狭い部屋に、今日も新しい朝が来た。ジャックは、電気スタンドや洗面台、トイレにまで「おはよう」と挨拶。今日はジャックの5歳誕生日、ママがケーキを焼いてくれると聞いて喜ぶジャック。けれど、出来上がったケーキに火のついたロウソクがないのを見たジャックは、すねて怒り出す。ママはそんなジャックを抱きしめるしかない。そう、この部屋にはロウソクだけでなく、色んな物がない。

窓さえも天窓が一つあるだけ。夜になると、ジャックは洋服ダンスの中で眠る。時々夜中にオールド・ニックと呼ぶ男が訪ねてきて、服や食料を置いて行くのだが、ジャックはママの言いつけ通り洋服ダンスから出ない。ママはオールド・ニックに、「ジャックにもっと栄養を」と抗議するが、半年前から失業して金がないと逆上される。さらに、真夜中にジャックがタンスから出てきたことから、ママとオールド・ニックの間に争いが起きる。翌朝、部屋の電気が切られ寒さに震えるなか、ママは心を決める。生まれてから一歩も外へ出たことがなく、この部屋が全世界だと信じているジャックに真実を話すのだ。ママの名前はジョイ、この納屋に閉じ込められて7年。外には本物の広い世界があると聞いて、にわかには信じられず、大混乱に陥るジャックだった。

 

 

主演ブリー・ラーソンがオスカー受賞 映画「ルーム」予告編

 

 

 公式サイト

ROOM       2015年                 アイルランド/カナダ          118min

4月8日より、公開中~


    

 

トロント映画祭にて

左、監督。

 

 

 

スポットライト 世紀のスクープ/SPOTLIGHT

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更新遅くなってしまった

 

この春イチオシ。アカデミー賞作品賞と脚本賞のW受賞作品

 

ピューリッツァー賞も受賞したボストン・グローブ紙の調査報道の全貌と、

ジャーナリスト魂を貫いた記者たちの闘いを描いた実話に基づいた社会派ドラマ。

監督は、俳優から監督/脚本家としても転身したトム・マッカーシー。(「扉をたたく人」「靴職人と魔法のミシン」)

(どっちも

 

ボストン・グローブ紙の記者たちが、カトリック教会の一大スキャンダルに立ち向かったメンバーはごく少人数の記者たち。

その彼らを演じたのは

マイケル・キートン、マーク・ラファロ、レイチェル・マクアダムス、ジョン・スラッテリー、ブライアン・ダーシー・ジェームズ。

リーヴ・シュレイバー演じるマーティは新編集局長。

 

 

ほかに、被害者側にひたすら手を差し伸べてきたスタンリー・トゥッチ。

 

こちらは儲け主義のもみ消し弁護士。ビリー・クラダップ。

 

いい人マークさんはじめ、チーム一丸となる姿。脇を含めキャストが全員、素晴らしい。

 

「サバイバー」と呼ばれる、被害者たちとの会話も興味深い。

訴えようにも、羞恥心と、相手がバチカンに属する神父たちであることで取り合ってもらえないというところから

泣き寝入りをしてきた人や、地道に訴え続けて来た人たち。

彼らが受けた過去の事実、トラウマ。それによる精神のダメージは計り知れない。

 

 

ザ・グローブ誌の記者たちは「スポットライト」という記事のコーナーに、神父による性的虐待と、

その事実を看過し続けたカトリック教会の共犯ともいえる関係を取り上げた。

それは教会で長く隠蔽されてきた衝撃的な歴史を暴き、社会でもっとも権力をふるう人物たちを失脚に追い込むことになる。

 

これは、記者生命を懸けた闘い。

 

 

8/10(85点)

 

 

60年代から問題は認識されていて、80年代には、すでに数々の訴えが起き声を上げていた人々がいたのに、

どうして問題はもみ消され続けてきたのか?

そこに踏み込んで描かれていくストーリーは、ひたすら記者たちが地道に被害者に会って話を聞いたりと

地味で淡々としていながらも実話ということで興味深くみせていく。

ヘタに映画的な盛り上がりを作ったり、誰か一人を英雄にすることなく

実際に「報道とはなにか。たとえ敵が教会であろうと、信念と正義を貫き暴こうと勇気を持って挑む」

記者たちの勇姿が見えてくる。

真実の追究こそが正義に繋がるというのをリアルにみせつけられる作品。

 

 

2001年の夏、ボストン・グローブ紙に新しい編集局長のマーティ・バロンが着任する。マイアミからやってきたアウトサイダーのバロンは、地元出身の誰もがタブー視するカトリック教会の権威にひるまず、ある神父による性的虐待事件を詳しく掘り下げる方針を打ち出す。
その担当を命じられたのは、独自の極秘調査に基づく特集記事欄「スポットライト」を手がける4人の記者たち。

デスクのウォルター“ロビー"ロビンソンをリーダーとするチームは、事件の被害者や弁護士らへの地道な取材を積み重ね、大勢の神父が同様の罪を犯しているおぞましい実態と、その背後に教会の隠蔽システムが存在する疑惑を探り当てる。
やがて9.11同時多発テロ発生による一時中断を余儀なくされながらも、チームは一丸となって教会の罪を暴くために闘い続ける。


 

 

映画『スポットライト 世紀のスクープ』予告編

 

 

 公式サイト

SPOTLIGHT        2015年     アメリカ      128min

4月15日より、公開中~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トロント映画祭にて

 

 

 

 

レイチェル・マクアダムス4/13に初来日

 

「それまで“声なき者”だった被害者に声をあげる勇気を与え、

影のヒーローである記者たちに文字通りスポットライトが当たったことは非常に大きな意義がある」



 

 

レヴェナント 蘇えりし者/THE REVENANT

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初日に鑑賞。

レビューは後日。   

【告知】木村知貴映画祭

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次世代の監督に愛される役者 木村知貴。 そんな彼に焦点が当てられた映画祭が開催!その名も”木村知貴映画祭”

 

片岡翔監督作品にもいくつか出演している木村さんの出演作ばかりを上映するという

前代未聞の面白い企画の映画祭です

 

29日、30日、調布にて開催

 

4/29 Aプログラム 14:00~
 TUESDAYGIRL(今泉力哉監督)/捨て看板娘(川合元監督)
4/29 Bプログラム 16:30~
 ぴかぴか(頃安祐良監督)/Daughters(二宮健監督)/ご祝儀(甲斐博和監督)
4/29 Cプログラム 19:00~
 犬のようだ(甲斐博和監督)/降霊~さよなら。そして、おかえり~(頃安祐良監督)/明日から 嫁が産休です(須田虎太郎監督)

4/30 Dプログラム 14:00~
 労働者階級の悪役(平波亘監督)/トゥルボウ(多田昌平監督)
4/30 Eプログラム 16:30~
 アナタの白子に戻り鰹(今井真監督)/堀人(内藤壮平監督)/吾輩は木村の猫である(片岡翔監督)
4/30 Fプログラム 19:00~
 ひとまずすすめ(柴田啓佑監督)/ヒゲとりぼん(片岡翔監督)/きたかたたけとし(内藤壮平監督)

 

 

各回参加費:1,000円/2回参加費:1,500円/1日参加費:2,000円/2日参加費:3,000円/高校生以下参加費無料

 

 

 

木村知貴さんメッセージ 

「4月29.30日に、映画の町、調布にて「木村知貴映画祭」と題した映画祭が開催されます。
私如きの名前が冠になる映画祭とは身に余る思いですが、きっかけは3年前「調布まちシネマの日」というイベント上映で、出演させて頂いた2人の監督の作品が併映で上映され、舞台挨拶で片岡翔監督が「いつか木村知貴映画祭やりたいですね」と何気なく言った言葉が発端となり、昨年末位にそのイベントでお世話に なった田辺さんから片岡監督に、木村知貴映画祭やりませんか?とお誘いがあり、僕も自分の名前が冠になるのは気恥ずかしくもあり恐縮ですが是非やりましょう!となった次第です。
出演作品すべて上映したい気持ちを心を鬼にして、みんなで話し合いの結果、断腸の思いで短編中心に16作品に絞らせて頂き6プログラムに分けて上映させて頂くことになりました。今回快く上映を承諾してくださった監督の皆様に心より感謝致します。」

 

twitter

 

《木村知貴映画祭》29&30日、調布で開催

片岡翔 監督脚本作品『ヒゲとりぼん』と『吾輩は木村の猫である』+中田真由美さんのMV『希望のカケラたち』を特別併映。

30日の上映です🙂

 

 

 

木村さん出演作品、片岡翔監督作以外にも面白い作品ばかりなので、お時間ある方はぜひ

 

 

 

※コメント欄閉じてます

5月公開⭐︎新作映画リスト

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身内の結婚式やルイたちの帰国、仕事の関係。とにかく多忙すぎて全然パソコンも開けなかった先月。

このコーナーも初めて出来なかった

1ヶ月間帰国していたyue家族、甥っ子ルイは初の日本でとうとう明後日ノルウェーに戻っちゃう。

寂しいなー。

 

それでは早速。

月初め恒例 5月公開、観たい&観た映画のチェックリスト

 

今月都内で公開されるなかから気になる10数本ピックアップ。
いつものように、タイトルクリックでレビューか公式サイトへリンク(ほぼ観たい順)
5月公開作品全てではなく、個人的に気になってる東京で上映予定の映画リスト



観た作品

 なし。


 


 

観たい&気になる作品

今月は実はそんなに楽しみなものがない。

強いて挙げればこれがいちばん観たい

 ヘイル、シーザー!     5/13~

チャニングやスカちゃん、ジョナヒルとわたしご贔屓役者が揃ったコーエン兄弟最新作。

1950年代を舞台にしたコメディ劇。

 

 

 

 

 マクベス      5/13~

シェイクスピアによる四大悲劇の一つである戯曲を、マイケル・ファスベンダーとマリオン・コティヤールらの共演で描く。

中世のスコットランドで、欲望と野心に燃える戦士マクベスとその妻の生涯。監督は『スノータウン』のジャスティン・カーゼル

 

 

 

 

 

 

 64 ロクヨン 前編                  5/7~

「半落ち」などの原作者・横山秀夫が執筆した小説を、佐藤浩市ほか豪華キャストで映画化した 犯罪ドラマの前編。平成へと年号が変わる直前の昭和64年に起きた未解決の誘拐事件「ロクヨン」をめぐり、県警警務部の広報官を主人公に警察内部の対立や県警記者クラブとの衝突などを浮き彫りにしたドラマ。

気になる。



 

 

 神様メール     5/27~

カンヌ国際映画祭、ゴールデン・グローブ賞など、世界各国の映画祭、映画賞で称賛を浴びたコメディー。

パソコンを駆使して世界を翻弄する神と、そんな彼に愛想を尽かした娘が巻き起こす騒動を描く。

監督は「ミスター・ノー バディなどのジャコ・ヴァン・ドルマル。

 

 

 

 

ある終焉    5/28~

カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞。に魅かれるというより

ティム・ロス主演&製作ということで気になる。

終末期患者のケアにあたる看護師の男が、ある患者から安楽死の手助けをしてほしいと言われたことから苦悩する。

監督は「父の秘密」で注目を浴びたメキシコのミシェル・フランコ。


 

 

 

 

 

 心霊ドクターと消された記憶    5/14~

「戦場のピアニスト」「ジャーロ」などのエイドリアン・ブロディ主演によるミステリー。

自分が診察してきた患者全員が亡霊だと知った精神分析医が、彼らが命を落とした列車事故について調べるうちに思わぬ事実にたどり着く。

エイドリアンなので観たいな。

 

 

 

 少女椿      5/21~

丸尾末広のコミックを基に、孤独な少女がサーカス団で送る過酷な日々を描くドラマ。

丸尾さん、父の関係で知り合いなので見ようかな。

別バージョンの「少女椿」は以前マリアの心臓で鑑賞済み。

 

 

 

以下、たぶん観ない。

 

 

書けてない劇場映画レビューが1本、

先月公開の作品でまだ観れてないの、今から見てきまーす

 


リップマニア♪

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口紅もグロスも好きだけど
リップも大好きで色々試した中で
ここ数年のお気に入りたち✨


左から時計回りに、キールズ (残念なことに日本未発売)、
サベックス(ジャータイプ)、シャネルの無色のリップクリーム、ビクトリアシークレットのリップスクラブ、DHC。


ちょこちょこと
ピンポイントでまた美容ネタ更新しまーす👋

ケヴィン・ベーコン主演最新ホラー「ザ・ダークネス」全米5月13日の金曜日公開!

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日本では、「コップカー」公開中のケヴィン主演最新作

(コップカーのレビューはすぐup予定)

全米で今週、13日の金曜日にいよいよ公開

ケヴィンの本格的ホラー出演意外とあまりないので久々楽しみ❤️

(とは言っても日本での公開は未定)

ブラムハウス・ピクチャーズ(「ヴィジット」(シャマラン監督作)、

インシディアス」(ジェームズ・ワン監督作)が製作。

「ウルフクリーク」「マンイーター」のグレッグ・マクリーン監督による超自然ホラー。


グランドキャニオンを観光したテイラー一家は、意図せず自宅に邪悪な何かを連れ帰ってしまう

「ザ・ダークネス(The Darkness)」の予告編を。

 

 

妻役、ラダ・ミッチェル。

 

 

ありがち風だがなかなか頑張ってそう!笑

The Darkness TRAILER 1 (2016) - Kevin Bacon, Radha Mitchell Horror Movie HD       The Darkness - Official Trailer #2 (2016)         日本でも早く公開して せめて今年のお盆にでも。      

コップカー/COP CAR

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タイの挨拶「コップンカー」ではありません。

 

悪徳警官、ある日死体を埋めに行ってる間に、原っぱ歩いてたクソガキ二人にパトカー奪われた

 

すぐにとっ捕まってハイ、おしまい

ってなっちゃうんじゃないの?って心配は無用です

待ってました~

ケヴィンの最新作。(ドラマ、「ザ・フォロウィング」の合間にどうしても自身が出たかったから出た作品。

ジョニーさん主演「ブラックスキャンダル」にはちょこっと)

 

この作品、低予算なので日本公開では大きな劇場ではなく、渋谷ヒューマントラストの小さな劇場で公開。

にも関わらず!連日、満席でTwitterでの満足度も高く、高評価を得てる。

低予算でも面白いものは面白い

 

製作総指揮も兼ねる主演は、ケヴィン・ベーコン

悪徳警官、ミッチ。

いいヤツ、悪人、なんでもこいのケヴィンだからこそのこのハマり。ケヴィンだからこそ良かった。

ヒゲ面がいかにもインチキ臭くてワルそう。

 

そしていかにも悪ガキなこの子トラヴィス役、ジェームズ・フリードソンジャクソンくん。本作デビューだけど

なかなか大物ケヴィン相手に頑張っちゃってます。今後も注目。

ちょっと気の弱い相棒はポチャ系が可愛らしい、ヘイズ・ウェルホードくん。(左)こちらも本作デビュー。

 

原っぱで暇そうに歩いてたら警官の車コップカーを発見!

勝手に乗りまわし遊び出しちゃった

おぃおぃ まだ12歳でしょ

 

この二人の言動が呑気すぎて、いい大人で警官なのに焦って必死のケヴィンとの対比が笑える。

 

 

そう、これクライムサスペンスでもカーアクションでもなんでもなく、

遊んでいたらとんでもないことに巻き込まれてしまった子供と、

犯罪してたら子供に邪魔されちゃった的なおバカな大人の

 

 

 監督は前作「クラウン」でデビューし、次回作ではソニーとマーベルが手がける新スパイダーマンの監督に大抜擢され注目を集める期待の新鋭、ジョン・ワッツ。

「クラウン」も評判良くて気になってたけどまだ未見のホラー。

 

 

悪ガキ、トラヴィスとハリソン。空き地で一台のコップ・カーを発見し、恐る恐る近づくと誰もいないのを確認して中に乗り込むと、ラッキーにも車のキーまで見つかる。もはや運転せずにその場を立ち去ることなど出来るはずもない。さっそく2人はマリオカートで磨いた腕前を発揮して、コッ プ・カーを公道で大暴走させる。しかしそのコップ・カーの持ち主ミッチ・クレッツァーはただの保安官ではなかった。しかも、あまりにも最悪なタイミングで盗んでしまったとも知らず、すっかり大はしゃぎのトラヴィスとハリソンだったが…。


 

 

 

8/10(86点)

 

 

この映画、何が面白いって、いちいち細かく描写が面白い。

ケヴィンが子供相手に本気になって盗まれた車を追うハメになるけど

どういう警官だとは細かく背景は出ない代わりに死体を埋めたりしてることからヤバい警官であることはすぐわかる。

ご飯を食べにちょっとそこに停めたパトカーが盗まれるんじゃなく、死体を埋めてる隙に盗まれる。それも12歳に。

しかし、実はあるものを隠しといた大事な車だったからさぁ大変

 

無駄なことは全部削ぎ落として、どうでもいいこと?!(いやココ、重要)にやたら尺を取る。

自分の盗まれたパトカーを追うために、見知らぬ人の車を盗む。

その時の、ロックを開ける手段が笑える。 6分くらい使ってた? そこ、そんなに尺とるー!? 笑

ケヴィンは悪役もハマる俳優だし、コメディもシリアスもいけちゃうから、

シリアスな顔してバカなことやってるのがそれだけで笑えるのもポイントで、ケヴィンがやると憎めなくて

悪人でもむしろ焦る姿が可愛く思える。

 

もちろんただの自分のコップカーではなく、隠してるある秘密があるのでこんなに焦るんだけど

それがわかる後半の展開がまた見所。

 ちょいちょい小出しで笑えるので、サスペンスというよりコメディに近いノリが楽しい。

悪ガキが暴走してるのを目撃するおばちゃんのキャラもいい。

 

ただし、最後は悲しく単なるコメディ?で終わらないところがまたいい。

大画面で絶対、というわけではないけど今年オススメ映画の1つに確定

 

ケヴィン、最高

 

 この監督なら次回作の「スパイダーマン(対アイアンマンなの?!)」も期待できそう。

 

 

「Cop Car/コップ・カー」予告編

 


 公式サイト 

COP CAR      2015年     アメリカ     88min

4月9日より、公開~

※渋谷ヒューマントラストでの上映は終了したけど、順次全国展開中。

爆音上映で有名な立川シネマシネマシティでは5/21~公開

横浜でも6/18~公開決定。


上映館はこちら


目撃のおばちゃんまでいる 笑


 悪ガキ二人、可愛い♡



 俺も可愛い♡




追憶の森/THE SEA OF TREES

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 今やアカデミー俳優と呼ばれるようになったマコ様こと、

マシュー・マコノヒー✖︎日本を代表する国際派俳優、渡辺謙✖︎ガス・ヴァン・サント監督作品。

(「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」「エレファント」ミルク」「誘う女」など)

 

「The Black List 2013」(製作前の優秀脚本)に選出された脚本を映画化。

マコ✖︎ガスヴァンサントってことで割とすぐに観てきた。

 

けど、、、、、。

「驚きと感動に満ちた泣けるミステリー」と宣伝文句にはあるけど、

はじめに言っておくと、これで泣いたり感動するのはよほどピュアな方か、愛する連れを亡くした方かだと思うよ。

脚本はクリス・スパークリング。

後で調べたら、土の中に閉じ込められる映画「リミット」の脚本家。と聞いて納得。

こりゃダメだわ。(他に、「ATM」というマイナーホラー。)

 


つまんなかったのでツッコミどころメインで書くので、既に観て感動した方はスルーしてね 笑

 

 

自殺しようと、わざわざ日本の観光地であり自殺名所でもある富士の樹海にやってきた

アーサー・ブレナン演じるマシュー・マコノヒー。妻がいるが過去に浮気をしたせいでうまくいっていない。

 

 

森の中で突然現れた血だらけの男は、ナカムラ・タクミと名乗る。

 

 

マコ様の妻ジョーンにナオミ・ワッツ。夫婦仲はあまり良くない。腫瘍があり入院する。

本作でのナオミ、ほぼ回想シーンでしか出てこないけど、すごく綺麗

 

 

富士山の麓に広がる青木ヶ原樹海。ここに死に場所を求めてアメリカからやって来たアーサー・ブレナン。森の奥深くに分け入り、睡眠薬で自殺を図ろうと薬を飲んでいた彼の前に、憔悴した日本人男性が現われる。助けを求める彼を放っておけず、一緒に出口を探すアーサー。しかし一向に出口を見つけられず、森の中を彷徨い歩く2人に次々と試練が襲いかかる。互いに助け合う中で、次第に心を開いていく2人。やがてこの男性に、自分がここへやって来た理由を語り始めるアーサーだったが…。

 

ネタバレ全開なのでこれから観たい人で結末知りたくない人も見ないでね

 

あ、原題の「THE SEA OF TREES」は青木が原樹海の意味。

 

本作、かなりのファンタジーなので現実的なドラマとしてみるとどうしようもなくなっちゃう。

ある童話がキーワードにもなってるくらいなので。

そこを踏まえてみても、わたしは

 

4/40点

 

 

いろいろとツッコミどころが多くて、共感もできない。

 

そもそもマコが自殺する感じのキャラ(雰囲気含め)じゃないのは置いといて、笑

いくら奥さんとうまくいかなくて、病気になり入院、手術が成功し、うまくやっていこうと思った矢先

搬送中の車が目の前で事故で亡くなる。

それで妻の存在の価値を知り、ということで逆にそれがきっかけで死のうとするなんて。

あと会社でもどうでもいい部署になったとか言ってたけど

そんな理由で、妻が言ってた美しい場所で死ぬ。というのに感化され死ぬ場所をネット検索して

わざわざ日本の富士の樹海で死を選ぶとか、、、、

いざ、薬を飲んでその途端に現れた男に手を貸してるが、普通なら死のうとしてる人間(しかも直前)だったら

人のことまで考えたり、助けようとする余裕ないだろう。

 

樹海の中では、「親にもらった命は大事だから考え直しましょう」的な文章の看板がある。

立ち止まってここまで来て思いとどまる人はどれだけいるのかな。

その看板は本当にあるんだろうけど、いくらなんでも死体がミイラとして一般人がすぐに目にできる場所に転がってたり

しないだろうし、それにあまり驚いてもいなくて、演出が大袈裟&不自然すぎ。

実際、後でレスキュー隊が出てくるけど、実際あそこで死ぬ人は多いにしても絶えず死体などは目につく限りでは片付けてるでしょう。

 

ま、この辺りの事は後でかなりのファンタジーだということがわかるので

対してツッコむことではないのかもだけど。

とにかく淡々として森をさまようオッサン二人、レヴェナントのレオほどにはサバイバルではないけど

困難な目に遭う。なぜか森を一向に抜け出せない。

一緒にいるうちに打ち解けてきてそれぞれのことを話し出す。

自殺しようと思った背景が回想シーンで現れる。

 

渡辺謙演じる、タクミの妻子の名前がフユとキイロ(変な名前だなぁくらいに最初は思って見てたんだけど)

そして、妻の好きな季節も色も知らないままだった。

と言うアーサー。

ハイ、ここでわかります。(が、映画の中では無事、助かって仕事に戻った後で日本語がわかる生徒が、偶然

アーサーの書いたメモを見て、言う。

「フユ」と「キイロ」。日本の季節と色ですね。と。

ハッとするアーサー。

 

展開としては、二人でさまよう中、負傷し、トランシーバーを見つけてなんとかレスキュー隊を呼んで

アーサーは助かる。動けないタクミに、必ず戻ってくると言い残して。

退院した後、調べてもらうも手がかりはタクミの名前と妻子の名前のみ。

調べたがそんな男などいなかったと言われる。

 

アーサーが後日、また富士の樹海のその場所に戻ってみると、タクミが横たわっていたその場所に、

花が一輪咲いていた。

日本では死ぬと花になる、、、みたいなことをどこかで言ってたけど

 

タクミの存在はスピリチュアルなもので、マコノヒーの精神状態が生み出したのか、

愛してた妻が導いたものだったのか。(←まあ、こっちでしょう)

 

他にもヘンゼルとグレーテルの童話がキーワードで出てきたりもするので

かなりなファンタジーストーリー。

ベタすぎて感動どころじゃないな。まさかと思ったけど、

その展開には、エーーーー。っとしか言えない。

 

良かったのは、

お互い心が離れてしまった夫婦(アーサーとジョーン)が、

「ありがとう」と感謝されないように、お互いにやってあげたことをこっそりとゲームのようにしていたとアーサーが語るところ。

(洗濯物をこっそりたたんでおいたりして、それをありがとうと言われないように

時間をずらして顔を合わせないようにやっていたり。)

わたしは未婚だからわからないけど、母とか見てるとそういうのなんかわかる。

今更照れくさいからとかね。

 

 

一応これもちろん、自殺推奨映画ではないしこれを観て、死ぬのをやめよう!と思うとは全く思わないけど

大切な人に、大切だと伝えることと、大事にすること。

それが一番大事。

と言いたいのでしょうね。

 

それはいいとしても、感情移入できないと話がつまらないのにダラダラと長く感じるし

動機が弱いし、なんでわざわざ追い詰められた人間が行ったことない国までわざわざ行くのか

理解できない(特に海外の人には伝わらない)だろうね。

美しい死に場所に憧れて、この場所に決める人が多いのだろうけど、この場合その動機も弱すぎる。

 

ファンタジーにするならなんで、オッさん二人にするの?なんで渡辺謙なの?とも思うけど

フユ、キイロに引っ掛けるのなら男の妻と子にした方がいいし、

女の子だったら二人で彷徨っても違った意味でやばい方向に行っちゃいそうだしね。笑

 

渡辺謙の存在がアレでした。ってそれにしてもなんだかなぁ。

 

ずいぶん、ちっちゃい劇場での公開なんだなーと思ったらこの内容ではね、、、

ということで今回のガスヴァンサント作品、がっかりでした~。

 

 マシュー・マコノヒー×渡辺謙×ガス・ヴァン・サント 映画『追憶の森』予告編

 

 公式サイト

THE SEA OF TREES                 2015年     アメリカ     111min

4月29日より、公開中~

 

 

去年のカンヌ映画祭にて。

マコ様、そのヒゲどしたっ💦

 

謙さんいないね

 

 

 

そういえばガスヴァンサント作品好きな弟、

翔の過去の短編でも偶然、舞台は樹海の中で死をテーマに撮ったものがありました。

タイトルは「Following」(2009年 片岡翔監督昨品   4分30秒) ひめじ国際短編映画祭2009 入選昨品。

機会があれば是非。

 

 

ヘイル、シーザー!/HAIL, CAESAR!

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イーサンコーエン&ジョエルコーエン監督最新作

コーエン兄弟のは、わたしの中でも作品ごとでかなり好みに分かれる。

これまで数多く観てきたけどその中でも、めちゃつまんないと思うのもあれば好きなのも。

「赤ちゃん泥棒」「未来は今」「ビッグリボウスキ」「ノーカントリー」などは好き。

最近は脚本や制作のみの仕事も増えてるようで。

本作はコーエン兄弟完全脚本のコメディだし、本領発揮ジャンルではないか?と思いながらの鑑賞。

 

 

原題の「ヘイル、シーザー!」は、1959年の映画「ベン・ハー」の有名なセリフ「カエサル万歳」の意味から。

キャストはこれまでのコーエン組とも言えるおなじみから初登場まで。

ジョシュ・ブローリン=エディマニックス  何でも屋で、実際にハリウッドでプロデューサーとして活躍した実在の人物。    

ジョージ・クルーニー=ハリウッド黄金期に活躍する名俳優、ウィットロック。

レイフ・ファインズ=ローレンス・ローレンツ監督。コーエン作品は初。

ティルダ・スウィントン=双子のゴシップ記者。

チャニング・テイタム=ミュージカルスター、バート・ガーニー。

スカーレット・ヨハンソン=往年のわがままハリウッド女優、ディアナ。

ジョナ・ヒル=公証人、ジョー。

 下段のキャスト、わたしのお気に入り俳優たち揃い踏み

だが、全員ちょこっとだけ。

 

 

他に、カウボーイ役でメジャーになった大根役者、ホビー・ドイルに、オールデン・エアエンライク。

この人、コッポラの「テトロ」、パクチャヌクの「イノセントガーデン」、アレン爺の「ブルージャスミン」と出演。

次のSWスピンオフでは若きハン・ソロ役で抜擢され話題。

なかなか憎めないキャラで、何度もセリフが訛って監督にダメだしされまくったり、女を待ってる間に一人投げ縄遊びしてたり

スパゲティーで投げ縄してみたり、可愛い。今後、注目。

こちらをどうぞ。

映画『ヘイル、シーザー!』方言でなまりっぷり再現 ご当地予告が公開

 

 

レイフ演じる名監督も最初は気を使ってるが、さすがに段々キレる。

 

ジョエル・コーエンの方の実際の妻でもある、フランシス・マクドーマンドは映画の編集担当。

作業しながらタバコはないだろう。フィルム焼けるって

 

 

 

 

舞台は1950年代、映画産業が黄金時代を築いていた時代。
古代ローマを描いた大作映画完成間近、主役のベアード・ウィットロックが謎の集団に拐われる。
100万ドルを要求する犯行声明文に困り果てた配給スタジオは、私立探偵エディー・マニックスを雇う。
エディーはスターを救出できるか?

ということで、探偵のジョシュ・ブローリン主軸に物語は展開。

他のキャストはそれぞれの持ち場シーンでちょこっとづつしか出てこないけど

この人だけほぼ出ずっぱり状態なのがイマイチ。キャラとしても一番普通で面白くもない。

 

実はこの集団は映画の脚本家たちだったりで、実際のハリウッドの黄金期と呼ばれる時代の裏側を描いていて

当時の女優やミュージカルスター、監督っぽいキャラを実際の人物を明らかにモデルにした感じで演じさせてる。

 

スカちゃんなんて、ハスッパな女優役だったり。でも出演シーンは全部で5分くらい?

 

そのスカちゃんと同シーンに出るのがジョナ・ヒルだけどこれまたもっと出番少なく

セリフは一言、二言だしシーンは1分くらいじゃない?

ジョナとチャニングは「21ジャンプストリート」シリーズのおバカコンビだから絡んで欲しかったなー。

 

ジョージ兄貴はこーんな顔で結構情けない&おとぼけキャラ。

 

ティルダさんも最近お得意の曲者系とまではいかず。

 

 

誘拐ものとしてのサスペンス的面白さはゼロ。

同じコメディで過去作の「ビッグリボウスキ」の方が面白い。(あちらも脚本がというより、雰囲気もの)

メジャーな俳優たちがちょこっとづつ出てきて楽しませるという形。

あとは、わたしも50年代の古典的な映画、ミュージカルも含めて好きな映画が多いんだけど

それをオマージュ的にやっているのが昔の映画を観ている人には特にまぁ、楽しめる部分なのかな。

 

特に、というか本作の見どころはというか個人的にはもう

チャニング・テイタムの可愛さで一人勝ち ここだけ何度も見たいくらい完成度高い。

さすがのパフォーマンス力で魅せる

モデルとなってるのは、どう見てもジーン・ケリー。(「巴里のアメリカ人」「雨に唄えば」)

もうね、昔のミュージカル設定のシーンで歌って踊るのが可愛すぎ

本作でのチャニング、無敵

 

 

チャニング・テイタムが美声を披露!『ヘイル、シーザー!』特別映像

 

(このミュージカルシーン、本当はもっと続きます)

というわけで、全部(ほとんど)チャニングに持ってかれました~。 笑

ジョナもここで一緒に踊る役だったら更に最高だったな。

あとは映画の話としては大して引き込まれる部分もなく、、、

キャストや昔の映画にあまり興味のない人には脚本の面白さというより随所でちょこちょこ笑いとるタイプの作風なので

その笑いが合わないと余計につまらないかも。

 

ってことで、チャニングと、カウボーイのオールデン・エアエンライクのシーンが良かったのでオマケ。

6/10(60点) ギリギリ

 


 

 映画『ヘイル、シーザー!』予告編

 1950年代、ハリウッド。エディ・マニックスは映画スタジオ内で起こるどんなトラブルにも対応する汚れ仕事請負人。わがままなスターたちの尻ぬぐいに追 われ、悩み多き日々を送っていた。そんな中、テレビの台頭に危機感を抱いたスタジオでは、命運をかけた歴史スペクタクル超大作「ヘイル、シーザー!」の製 作に乗り出す。ところがその撮影中に肝心の主演俳優ウィットロックが誘拐される大事件が発生する。さっそく事件解決に向けて動き出すエディだったが…。

 公式サイト 

 HAIL,CAESAR!        2016年     アメリカ=イギリス      106min

5月13日より、公開中~

 

 

「なぜだかにぃ~」

 

 

プレミア。

チャニング&ジョナ~

 

歌って踊れる最強夫婦。

 

ジョージ兄貴、いつまでラブラブかな。

 

ジョシュブローリン夫妻。頭身の差が。

 

 

ティルダさん、超個性的☆

 「早く奥さんと別れて」

 

 

寂しそうなジョナ。

 素敵すぎ

 

 

 

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